ファッションECサイトで設定しておきたいGoogle Analytics 6つの項目 ~その2~
出典:http://mirithunoikinuki.blog.so-net.ne.jp/
はいはい、サムネイル画像と記事内容はまったく関係ないです(^O^)/
動物の画像にするとクリックされるのかという実験。
さて今回は前回アップした記事の「その2」を書いていきます。
前回の内容は導入済みのサイトは多いかと思いますが、今回は少しだけ進んだ内容になりますので、こちらもぜひ参考にしてみて下さい。
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④ユーザー属性の取得 ~訪問ユーザ属性別に行動を比較~
広告向け機能である「ユーザー属性とインタレスト カテゴリに関するレポートの有効化」を行うことで、Googleが取得しているCookieデータからサイト訪問者の性別や年代を紐付けることが出来るようになります。
これ以外にも訪問者のインタレスト情報なども取得することが可能ですが、これは広告出稿時にのみ有効なデータかなと思います。
活用例:デモグラフィック属性毎に閲覧コンテンツを比較
訪問者の属性ごとに閲覧コンテンツを細分化させて分析することで、年代や性別毎に売上貢献度や閲覧時間・頻度が異なることが考えられます。
上記を見て傾向が顕著に出ているようなら、売上貢献度の高いコンテンツへの誘導を図る、またはデモグラフィック属性毎にメルマガで送るコンテンツを変えてみる、といった使い方が出来ますね。
活用例:サイト入口、導線の分析
訪問者の属性や、その時のモチベーションにより効果的な入り口や売上貢献度の高い導線などが異なることが考えられるため、訪問者の属性毎にグルーピングし、サイト訪問~離脱またはコンバージョンに至るまでを分析することで、導線の最適化へ繋げることが可能です。
⑤カスタムディメンション ~購入者データをセッションと紐付ける~
④と少し内容がかぶるのですが、違う点は実際の購入者が登録している情報を紐付ける方法です。ユニバーサルアナリティクスに変わる前は、カスタム変数という項目でしたが、これが使えなくなり今後はカスタムディメンションになりました。カート側の改修が発生する可能性の高い機能なので、しっかりと事前設計を行う必要があります。
活用例:会員と非会員での分析
会員ユーザと非会員ユーザの行動の違いを比較します。非会員ユーザが購入に至らないボトルネックの発見に繋げることが可能になります。
また同じ要領でメルマガ購読者と非購読者、店舗会員と店舗非会員という設定もやりようによっては出来そうです。
社内への理解を深め、EC事業を推進する上でもこういったデータを有効活用するのも手ではないでしょうか。
活用例:会員ステージ毎の分析
サイトに訪問するユーザは性別・年代も含め多岐にわたります。会員ステージ毎にも行動は異なると考えられ、ライトな会員と超優良顧客の行動を比較することで、なにかサービスの見直しやサイト構成の見直しにも繋がるのではないかと思います。
⑥クロスデバイス ~デバイス横断の行動を捉える~
デフォルトのAnalyticsタグに対して、User-IDを取得するコードを追加することでデバイスをまたいだ分析が可能になります。
注意点はログイン情報をベースにユーザを紐付けているため、会員かつログインしたことのあるユーザが対象になってきます。
活用例:コンバージョンに至る前の行動を見る
例えば、スマホサイトのコンバージョン率は低く、その原因は比較検討を行い何度も訪問するユーザが多く、最終的なコンバージョンはPCで行うという認識でいたとします。
でも実際、クロスデバイス分析を行った際に、PCで購入するユーザが購入前にスマホでアクセスしていない傾向があるということが分かったらどうでしょうか。誤った戦略を推進してしまう可能性があり危険です。
このようなことを防ぐためにデバイスを横断しいているユーザがどういった行動を取る傾向にあるかを見極める必要がありますね。
最後に
その2では少しマニアックな項目をご紹介しました。これらの設定を行ったという結果に満足して終わるのではなく、しっかりとデータを元にした事業戦略へ展開していくことが、どの企業にも必要だと言えるのではないかと思います。
デジタルで可視化出来るデータが増え、ますます入り組むであろう将来を見据えた体制をとる必要がありますね。
(その3へ続く…)
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