デジタルネイティブ世代のECサイトでの消費について感じたこと
最近色々な方とお話させて頂く機会が増え、オムニチャネルというキーワードについて考えることが多くなってきたので頭の整理も兼ねてアップしようと思います。この先のデジタルネイティブに当たる世代が消費の中心になると考えると、今のこの業界の考え方に少し危機感を感じました。
あくまで個人の考えをまとめたものとなりますのでご了承下さいませm(_ _)m
書いていて当たり前のことも多いなーと思うので、参考までにして頂ければと。
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今後消費の中心となるミレニアル世代、デジタルネイティブ
ミレニアル世代とは
ミレニアム世代、新千年紀世代、Millennials、エコブーマーともいう。
主にアメリカで1980年代から2000年代初頭に生まれた10代、20代の若者の総称。(Hatena Keywordより引用)
特にアメリカでの総称となっているようなので、日本での呼び方としてはデジタルネイティブが適正のようですね。
生まれながらにITに親しんでいる世代をデジタルネイティブ(Digital Natives)、IT普及以前に生まれてITを身につけようとしている世代をデジタルイミグラント(Digital Immigrants)と呼んだ。
日本では、商用のインターネットが1990年代半ばより普及したため、1990年代半ば以降がデジタルネイティブとなる。(Wikipediaより引用)
お子さんをお持ちの方だとよく分かっていらっしゃると思うのですが、今の子供はipadを感覚的に使い、iOSのSiriで使いたいアプリや知りたい情報を得ようとするらしいです。
現在、団塊ジュニアと呼ばれている人口割合が多い世代も10年、20年経てば消費の中心ではなくなってしまいます。ましてデジタルネイティブに該当する20歳以下の人口割合は、少子高齢化が進むことからボリュームは比較にならないぐらい少ないことが分かりきっており、こういう世代に対する戦略をしっかりと考えないといけないんだなと感じます。
即日配送、会員データ連携って当たり前なんじゃないか
会員データ連携ってオムニチャネル実践の入り口のように語られるケースが多いですが、それって18~20才のこれから消費を始める世代にとって、出来ていて当たり前のことじゃないかなと思います。
即日配送についても、楽天やZOZOTOWNなどの大手ECモールを使いはじめるこの世代にとってこの基準が当たり前になっているのではとも感じます。恐らく日本でショールーミングがなかなか根付かないのは、この配送期間がネックになっていると思うけど、消費者にとって、
遊びに行く前にちょっと買い物→デジタル端末で決済→そのまま荷物もなく遊びに行く→帰宅した時、または翌日に商品が届く
という行動は、面倒くさがり・楽をしたいという人間の本質に沿っていて、理にかなっているのではとも思います。
消費行動にノイズを発生させないことが大事
上記のようなことが当たり前の世代からすると、ポイントがECと店舗それぞれ分かれていたり、WEBに載っている商品が店舗にないと違和感を感じますし、頭が良くより便利な環境で育ったデジタルネイティブの世代だと、その違和感・ノイズの積み重ねで、顧客離れが起き、当たり前のことが出来ているブランドへ移ってしまうのではないかなと危機感を感じました。
サービス提供側で出来ること
これはもう啓蒙活動に行き着いてしまいます。。。声を上げ続けることで商品の配送1つ取っても変えていく必要があるのかなと。
あとはデータ連携が出来ているサイトを先進的な企業として捉えていることも、この業界の問題点のような気がします。だってそれはデジタルネイティブの世代から言わせてみれば出来ていて当たり前のことなので。
もちろんビジネスのフェーズや予算面のことも関係する話なので、それを自社のビジネスに落とし込んだ時はアナログな方法からスタートするかもしれませんが、こういった危機感を持つことも長期的な目で見た時に大切なのかなと思います。
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